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Vol.11 (2009年4月)
森 敬典 さん (Gallery HAY-ON-WYE 主宰、コラムニスト)

「捨てる紙 拾う神」

 小さいころ、お茶碗にご飯粒がついたまま、ごちそうさまをすると母からキツく叱られた。母は農家出身ということもあり、一粒のお米をつくるのにどれだけの苦労が必要なのかを身を持って知っていたのだろうと思う。
 そんな家庭だったので、ぼくの幼いころの友だちのひとつに、チラシの裏がいた。ぼくは、頭の中に浮かんだ世界を自由気ままに描いて楽しんだ。そんな経験からか、いまだに裏の白い紙を捨てることができない。職業柄、大量の紙ゴミが発生するのだけれど、裏白の紙はストックしておいて、再プリントしてリユースしている。貧乏性だと言われればそれまでだけど、止めることはできない。だって、性格だもの…。
 今、カッコいいから、という理由でエコが語られるのを感じることがある。ま、間口は広い方が、たくさんの人が入って来れるのでいいんだろうな、と思うのだが、時代の流行り廃りにされやしないか、といささか心配ではある。
 ぼくが、ご飯粒を残せないのも、紙を捨てられないのも、どこかに神様がいて、ぼくのこの行いをみているような気がするからだ。バチがあたるんじゃないか、と恐ろしいのだ。その点、ぼくにとってエコは法律などではなく、掟である。与えられたものではなく、からだの中から湧き出てくるものなのだ。だからこそ、自然に守り続けることができるのだろう。
 小さいころ、叱ることで、ぼくを神様に会わせてくれた母に感謝したいと思う。そして、これからは、みんなを神様に会わせてあげられるような人になれたらいいな、と思う。

■Gallery HAY-ON-WYE
コンセプトは「遊び場」。人と人の出会いから、新しい世界が生まれることがなによりの楽しみです。気軽に遊びに来てください。
〒530-0043 大阪市北区天満2-6-3 コーポ野村天満橋1F
TEL.06-6358-7857

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