Vol.17 (2012年4月)
鎌仲 ひとみ さん (ドキュメンタリー映画監督)
「私とエコロジー」
ロハスやエコを考える時、3.11以前と以後ではまったく違ってしまったと感じる。原発がもたらした惨事は今も継続しているし、放射能汚染の影響は日本のみならず世界中に広がってしまった。こんな状況で私たちに何ができるだろうか?と多くの人が自問している。
できることは沢山ある。 多様であればあるほどいい、と私は思う。
自然は回復する大いなる力を持ってそこにあるし、汚染を免れたかけがえのない日本の環境を守るためにできること、それはやはりロハス的なエコ的な取り組みをあきらめずに地道に継続していくことだろう。全ての人がエネルギー問題の当事者となって、自らの暮らしを見直し、社会をより環境的な方向へシフトする方向にコミットしていけばより早くシフトするだろう。
私は「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画で持続可能な地域を目指して実際に活動する人々を描いた。そのありようをミツバチにたとえている。小さい人々がささやかな取り組みを数多くやっていくほうがより強い、と思っているからだ。ミツバチのようにぶんぶんと発信しながら大阪からエネルギーシフトの風をおくって欲しい。
■鎌仲ひとみ プロフィール
現在、長編ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」が全国、世界で上映されています。上関原発計画に向き合う祝島の人々とスウェーデンで持続可能な社会を構築する人々の取り組みを描いています。いかにして自分たちのエネルギーの未来を切り開くのか?
私たちと同じ普通の人々の感性と思いが、国の違いを超えて交差し新しいビジョンを描きだしています。
・ミツバチの羽音と地球の回転オフィシャルサイト http://888earth.net
・ミツバチの羽音と地球の回転オフィシャルブログ http://888earth.net/staffblog/ |
|